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徳島で上映する意義…

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予告編 238k

 

2005年冬、スペシャルオリンピックス冬季世界大会が雪深い信州・長野で開催された。

いびきの音が響く中、映し出される撮影機材、そして大会を取材するためのプレスパスに9人の男女の顔がある。

 

雪降る長野

宿坊の住職に送られて9人のBelieve撮影クルーが開会式の会場へ向う。会場の撮影エリアで器材をセッティング。リーダーを自負する川口君が場所を指示してひと言。「じゃまにならないところでね……」

いよいよ、スペシャルオリンピックス(SO)冬季世界大会が開幕する。各国選手団が入場する盛大な開会のセレモニー。クルーのまなざしは、真剣だ。プレスセンターでSO創設者ユニス・ケネディ・シュライバー夫人を亮太がインタビュー。「当時、アメリカではスペシャル・ピープルに対するいろいろな偏見がありました」。そこにはアメリカの知的発達障がいのあるTVクルー“SOロードアイランド・マガジン”の姿もある。

 

クルーのトレーニングは大会の6カ月前に始まった。きょうは、初めての合宿に出発する日だ。家族は見送りまで。合宿の目的は、まずはクルーたちの不安を取り除くことだ。新しい出来事にたいして。そして新しい人々にたいして。自然の中で過ごすうちに打ち解けたクルーは、バーベキューを頬ばる頃には仲間としての意識ができあがったようだった。撮影の勉強会も順調。自分から学ぼうとする気持ちがまっすぐに出ている。

 

インタビューの練習。川口君が元ちゃんをインタビュー。だが元ちゃんはなかなか答えられない。とても時間がかかる。だが、川口君が上手にフォローし「いちおう現場から弘樹がお伝えいたしました」。次は増満君が勇太にインタビュー。少し調子に乗って増満君が「フジテレビ全国ネットで中継」というと、川口君が真剣に怒ってダメ出し。少し気まずい雰囲気になるが、最後には増満君のユーモアと川口君の責任感、そしてチームワークで立派に乗りきった。その後も東京で週末ごとにトレーニング。ある日のインタビューの練習で、例の“フジテレビ”の一件が記憶にあるせいだろう。増満君は「私、どっかのテレビ局を追放され、今は、謎のリポーター」

 

紅葉の季節

長野大会に向けての「500万人トーチラン」をクルーが撮影する。手持ちカメラでアスリートを追いかける亮太。諏訪のトーチランは雨の中。だが、皆、集中し、しかも楽しみながら撮影している。台風中継の真似をする増満君。相変わらずだ。トーチランを終えたアスリート金井研二さんにインタビューする。金井さんは精密機械の防塵服をクリーニングする職場で働いていて、その会社では60%の障がい者雇用が進んでいる。金井さんの職場や社長を取材する。勉強会で、自分の赤ちゃんの頃の写真を見ながら、それについて質問するインタビューの練習。勇人が語る。「僕はあの、骨髄性白血病という病気だったので……」

0〜6歳の知的障がい児童が通う施設の取材。オリンピック水泳金メダリストの岩崎恭子さんも一緒に参加した。

クルー自身が、そこで何を取材するのか考え、実践する。勇人は半年前まで白血病の治療を受けていたひかるちゃんのお母さんに、一所懸命に自分自身の経験を語る。スチールカメラで動くものを撮影する練習。照明の練習。録音の練習。皆、楽しみながら、どんどん吸収している。

 

冬景色

冬合宿は長野での本番と同じ環境、雪の上での練習だ。ワールドカップトップ10の経験もある牛山奈穂美さんと

その仲間たちのスノーボードを見学。「かっこいい〜」とクルーは興奮。まずは自分達がスノーボードに挑戦だ。最初は怖がっていたクルーも、牛山さんの見事な指導で楽しめるようになってしまう。「怖がらせない、強制しない、それでいて厳しい」。指導の重要性がはっきりと見て取れる。

その夜、ゲレンデでクルーだけのミーティングが行われた。明日の撮影をどんなふうに行うか、撮影プランまでを彼らが自分で考えるのだ。翌朝、慣れない雪上をゲレンデに向うクルー。撮影機材を肩に、エリちゃん、ユキちゃんを手助けする男性クルー。いよいよスノーボードの滑走を撮影。しっかりカメラにおさめるが、時々スピードについていけないことも……。

インタビューのための発声練習の時だった。元ちゃんが参加していないことに気づいた増満君が誘いにいくが、

元ちゃんは差し出した増満君の手を振払う。しかし、輪になっての発声練習に元ちゃんが参加すると、「やったね、元ちゃん」と増満君が握手をもとめ、元ちゃんも嬉しそうに笑った。

アテネから聖火がやってきた

到着イベントとして、首相官邸へ。オフィシャルプレスの腕章も誇らしく増満君が小泉首相にインタビュー。「まさか会えると思わなかったよ」と増満君。

 

開催4日前、9人のクルーとスタッフは長野に入った。川口君の声が響く。「これから、映画づくり、始まるよ」。世界中からアスリートがやってくる。クルーはアメリカチームのホストタウンとなった町を取材する。食事風景の取材。「ニコラス君、おいしいですか」。いよいよ大会初日だ。ユキちゃんが「朝ですよ〜、朝ですよ〜」と皆を起こしてまわる。6カ月前の合宿では、起きてから出かけるまでに2時間もかかっていたユキちゃんだが、今は全員を起こすことに使命感をもっている。

 

まず開会式の会場に向う聖火の撮影だ。川口君が手持ちカメラ、下池君が録音だ。これがなかなか難しい。たくさんのプレスがカメラを向ける中、川口君は夢中で撮影する。だけど残念ながら、聖火が映っていなかった。

 

フロアホッケーの会場

勇人がケーブルをつなぐが、音声が聞こえない。何度もやり直すが上手くいかない。最初からやり直す勇人を川口君が手伝う。結局は電池の入れ方が間違っていたらしい。とうとう最初の試合は撮影できず

気球に乗っての空撮

前の晩、自分たちの意志で、気球に乗るか乗らないかを決めた。

クロスカントリー競技の撮影。機材を持って雪上を進む足取りもしっかりしている。レースを撮影する浩二。集中したまなざしで手動ズームを操作する浩二の仕種は自信にあふれている。

 

SOサポーター、KONISHIKIにインタビューをする

最初は亮太。すごく緊張していたがKONISHIKIに肩を叩かれリラックス。KONISHIKIが奥さんのインタビューもすすめてくれて、今度は増満君がインタビュー、なんと最後の質問は「私生活でもラブラブですね?」

 

フィギュアスケート会場での撮影

いよいよ大会も最終日だ。

カメラを覗くエリちゃん、浩二、亮太。マイクを掲げる川口君。皆、自信を持って撮影をすすめている。氷上では、アスリートたちが自分のベストに挑戦している。一方、皆が撮影をつづける足下で、元ちゃんがどうにも我慢ができず深い眠りに落ちていく……。

 

3カ月後

長野の農家での田植えの取材

ユキちゃんがしっかり撮影願いの挨拶をする。増満君のインタビューはなかなか鋭い。カメラもマイクもすっかり体になじんでいる。これからも彼らが撮影を続けていけるよう願いをこめて。映画は終わる。

 

エピローグ。

細川SO前理事長が皆に夢を聞いた時のこと

川口君「働いて、お金ためて、えー、結婚します」

浩二「一人で住みたいぐらい」

下池君「38までバスケットをやっていたい」

ユキちゃん「やっぱり、カメラマンです」

増満君「キャンピングカー買って100億円手に入れることです」

亮太「いろんなパンをつくりながらも、たくさん絵を描きながら、立派になってみたいと思います」

元ちゃん「カメラの……面白かったけど……、あ……」

勇人「芸能人も含めて過ごせるような家をつくって、幸せという空間を味わってほしいという夢かな」

エリちゃん「もうすぐ就職します」

主催:徳島新聞社・NPO法人スペシャルオリンピックス日本・徳島
主管:映画『Believe』(ビリーブ)を徳島で上映する会
協力:徳島吉野川ライオンズクラブ
 映画『Believe』(ビリーブ)を徳島で上映する会
  
E-MAIL believe@son-tokushima.or.jp

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